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【売上不振店を立て直す】 ②店舗管理は時間効率で仕事の機会均等へ

  • 執筆者の写真: 伊丹恵美
    伊丹恵美
  • 2021年1月22日
  • 読了時間: 3分

更新日:7 時間前



売れない理由が「スタッフのやる気」とされていた渋谷店で、 シフト改善の次に取り組んだのが 時間効率の管理による機会均等化 だった。
シフトがうまく機能していない店舗は、 一日のスケジュール管理も散漫になりやすい。 これは、誰かが悪いのではなく、 “仕組みが人を忙しさに追い込んでしまう” 典型的な状態だ。

■ 休憩に入るタイミングの乱れ■

たとえば休憩のタイミング。
「無駄話が長かった」「作業に没頭してしまった」など、 周囲への気遣いが少しだけ不足してしまう理由が多く「接客が長引いた」という正当な理由は意外と少ない。

販売職は立ち仕事のため、休憩は一日2回。
昼45分〜1時間、夕方15〜30分など、企業によって規定は異なるが、
早番が退勤するまでに全員の休憩を終える必要がある。

そのためには、
早番は11時半、遅番は15時半までに昼休憩を終えておきたい。

■ 休憩が遅れると、店舗全体の効率が崩れる

3〜4名勤務の店舗では、 早番の昼休憩が遅れると、遅番の昼休憩は17時前後になってしまう。すると、
  • 遅番の休憩戻りが遅れる
  • 早番が残業になり人件費が嵩む
  • 夕方の混雑時に人員不足になる
という悪循環が起きる。
これは誰かの怠慢ではなく、仕組みが整っていないことによる【構造による機会損失】だ。
立ち仕事をしていれば誰もが〝座れる休憩″が、待ち遠しい。 自分の休憩が誰かの行動によって遅れたり、入れなかったりすれば、小さな不満が積み重なり、人間関係に影響する。 「食べ物の恨みは怖い」という言葉があるように、 休憩の恨みも同じくらい深い。

■ “休憩が回っている状態” を全員が意識する仕組みづくり


私は、どれだけ忙しくても 11時半には必ず早番を一人休憩に入れる ようにした。
すると、 「次の人が行けるか?」 「今接客中なら、その次を先に入れよう」 と、スタッフ同士が自然に気遣い合うようになる。次が行けなければその次も滞る、自分が休憩に入れない可能性は、全員に等しくありうる。
休憩は全員の権利であり、 その権利を守るために協力し合う文化は生まれるのだ。
当初は「忙しくなると人が足りないのでは?」という声もあがる。
しかし、その忙しさが、格段に人を鍛える。 販売職とは、接客の機会がなければ仕事が無いに等しい。複数名で忙しい時間を過ごすことは、 協力して接客する機会が増え、 暇な時間を長く過ごすより数百倍、人が育つ。 人が育てば、売上も上がる。
忙しさを乗り越える経験は、やりがいを生み、自信にもつながる。 逆に、暇な店舗は接客機会が少ないため、人が育ちにくい。

■ 時間管理ができると、チームワークが自然に育つ

店舗全体で時間管理を意識できるようになると、「〇時までに〇〇を終わらせないと休憩が回らない」と、スタッフが自分の作業を逆算して動くようになる。
結果として、 チームワークが自然に育ち、 店舗全体の効率が上がる。
若いスタッフにも早く戦力になってもらうためには、 休憩を含む時間効率に意識を向け、 接客機会を均等に与え、 業務に集中できる環境を整えることが近道だ。


【補足】販売職の採用について
 店舗販売職の年齢構成は幅広いですが、新規採用は概ね20代~30代前半が中心。

《新規参入ブランドの場合》
知名度が低いため求人が集まりにくい新規参入ブランドの場合、社会人経験やスキル不足の採用が起こりやすい。

ブランド事業では、他社経験よりも「自社ブランドに染まれるか」が、とても重要。
特にメガブランド経験者は、業務の幅が異なるため続かないケースが多い。

そのため、業界経験よりポテンシャルを見出す採用 をおすすめしたい。



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